やさしい歌
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やさしい歌 山崎ハコ 定価: ¥ 1,300 |
山崎ハコの楽譜
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カスタマーレビュー
生まれ変わったハコを聴く思い、涙とともに
私は20代の頃、ハコの透き通るような歌声と、怨念のこもったような歌詞に魅せられて、レコード盤がすり切れるまで聴いた人間のひとりである。あれから30年が過ぎた。
ハコの歌は次第に「時代」から取り残されていくかのようだった。暗い・地味・ダサイ……そんなふうに言われたこともあった。途中、レーベルを変えて「HAKO」という名で出したアルバムは痛ましくさえあった。しかしそれでも彼女は歌い続けた。
このシングルは、書き下ろしの「やさしい歌」から始まる。一時、枯れかかっていたハコの歌声は、彼女が20代の頃と同じ張りを取り戻していた。しかも、暗さが消えてまさにやさしく……。ハコは生まれ変わったけれどハコのままで生まれ変わった。そして北原ミレイのためにつくった「納沙布岬」……以前、納沙布に行ったときから20年が過ぎたが、北原ミレイの納沙布岬とは別の「流氷岬」がそこにあった。涙が出るほど美しいアルバムである。
あなたを迎えに行きたい、納沙布
『やさしい歌』、『天の川で』。この2つの作品。山崎ハコのやさしく温かい眼差しが視えてくる。
『天の川で』は切ない心持に聴き手を導くも、初期作品のような嗚咽(おえつ)ではなく、優美やかに相手を慮るしっとりとした仕上がりだ。
しかし本作中最大の見所は『流氷岬』。
北原ミレイに『納沙布岬』のタイトルで提供、約20年後一部歌詩を改め山崎ハコ本人が新たに唄った作品である。
『納沙布岬』発表時、彼女は25歳前後であった。
凍て付くような寒気を感じるイントロ、キラキラ輝くギターはそれこそ晩冬から初春にかけての納沙布そのものだ。
其処に山崎ハコの唄声が乗ると更に、寒く深い世界が拡がり際立つ。
筆者はまず北原ミレイの『納沙布岬』に惹かれていた。そして長年の夢が叶い納沙布を旅したとき『流氷岬』も共に聴き、歩いた。
そして気付いた事。『納沙布岬』こと『流氷岬』という作品とは…
日本の『リリー・マルレーン』かつ『イムジン河』だったのだ。
納沙布へ訪れし者ならば、その悲しい事実に気付かずにいられぬものであろう。
『流氷岬』とは、そういう作品だ。山崎ハコさんに畏敬の念を抱く。
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