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はっぴいえんど
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はっぴいえんどの楽譜

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カスタマーレビュー

あくまでもファン向け
 1969年から1972年の年末という僅かな活動期間で、スタジオ・アルバムとしては「はっぴいえんど(通称「ゆでめん」、1970年)」、「風街ろまん(1971年)」、「HAPPY END(1973年)」のわずか3枚しか残さなかった日本のロック黎明期の伝説のバンド、はっぴいえんどによる唯一のライヴ盤。1970年8月から1971年8月までの演奏を集めたもので、1989年にリリースされました。オトのバランスは極めて悪く演奏も雑で、スタジオ作品での素晴らしい内容に慣れてその再現を期待すると面食らうような内容です。ただ、全くアルバムと異なるアレンジでの曲も多く、はっぴいえんどの音楽を辿る上では興味深い内容とも言えます。要するにオリジナル3作では飽き足りないファン向け、でしょう。

ライブバンドとしての魅力をうまく捕らえたライブ
素晴らしいライブアルバムだと思う。スタジオ録音と全然違うアプローチが楽しい。音質がとっても良くて、ナチュラルなサウンドにラフでルーズなプレイがとっても心地よい。
まず凄かったのは松本隆のドラムス。輪郭のハッキリしたステック捌きが印象的だ。まるで覚悟を決めたかのように何の躊躇もなく、もう思いっきり叩いている。豪快でファンキーなプレイでフロントをガンガン煽りまくる。
次に驚いたののが鈴木茂のギター。大胆なスクイーズに超テクでつまびくソウルフルなメロディ。歌心も素晴らしい。完全にノックアウトされました。
この二人がライブにおけるバンドのダイナモだ。ベースの細野晴臣はあまり目立たない。どちらかというと縁の下の力持ちという感じだ。リードボーカルもとらずにコーラスをところどころつけるだけ。その分大滝詠一が歌で頑張る。全曲で独特のシブイボーカルを利かせる。大滝詠一とはっぴいえんど言う感じだ。アレンジも即興でかなり変えて歌っているが、バンドはそれにしっかりついている。
はっぴいえんどのバンドとしてテクニックやジャズ的なアプローチを垣間見せる興味深いライブアルバムだ。僕はこのライブにブルーススピリットを強く感じる。憂歌団の源流みたいな演奏だ。

十分楽しめるライヴ演奏
はっぴいえんどというと、斬新なレコーディング力が先行して、ライヴでの演奏・再現能力が追いついていなかった、との悪しき定評があります。でも、このライヴ盤を聴き、ライヴ録音の日付と『風街ろまん』リリースの日付を見ると、そんなことはなく、着実なライヴ活動での試行錯誤のなかで、『風街ろまん』というスタジオ・レコーディングの名盤を作り上げていったらしいことがわかります。大瀧さんのヴォーカルがところどころ音割れしているなど、録音状態は悪いのですが、『はっぴいえんど』(通称『ゆでめん』)や『風街ろまん』を興味深く聴いた方々にとっては一聴の価値があります。
いずれにしろ、日本語ロックのライヴをリアルに記録した名盤でしょう。

とことんラフなライヴアルバム
いろいろな音源から集められたライブ・コンピレーションである。とことんラフにレコーディングされ、音源もあまりよくないが、はっぴいえんどのライヴ音源としてはとても貴重。ビギナーには向かないが、ファーストと、「風街ろまん」にハマった人は必聴。というのは、まったく飾りっ気の無い録音がされているので、はっぴいえんどのライヴがありのままに楽しめる。このライヴ盤を聞くと、はっぴいえんどの曲がライヴ映えすることが分かる。曲目もベスト的内容。ちなみに、大滝詠一によると、観客の声には佐野史郎や篠原章といった著名人の声もあるとのこと。CCCDじゃないし、リマスタされてるので、ぜひ聴いてみて欲しい。

そうそうたる顔ぶれ
1973年9月21日、東京文京公会堂で行われた「CITY」コンサートのライヴである。この日のチケットは前売り1000円だった。

大瀧詠一はその後、ナイアガラレーベルを立ち上げ、かの有名な「三つ矢サイダー」などのCMソングを次々生み出し音遊びの面白さを見せてくれるが、その第一歩であるココナツバンクを引き連れ登場、また、細野晴臣は、その後「イエローマジックオーケストラ」を坂本龍一らと立ち上げ世界に飛び出すが、一枚の単独アルバムを出す事なく解散した幻のバンド、キャラメルママを鈴木茂と共に引きつれ登場、そして、今や作詞家としての頂点を極めた松本隆は、ムーンライダーズとして。それぞれのゆかりの、あるいは育てたアーティスト、南佳孝、吉田美奈子、西岡恭蔵 それに山下達郎、大貫妙子、伊藤銀次らを輩出したシュガーベイブなどが演奏の後、一年前1972年、12月に事実上の解散をしたはっぴいえんどが登場した。
実際、其の演奏を目の当たりにして、アレンジの違ったはっぴいサウンドに驚きを感じずにはいられなかった・・というのが、まずの感想。
一年もそれぞれの道を歩いてきた彼らが、再び、はっぴいの歌を唄っている・・・と言う感動とは別に、何とファンキーで素敵なのだろう、何と自然なのだろう、何とフレンドリーなのだろうと感じずにはいられない。

攻撃的な感も有った曲も、この日は、実に自然な力の抜けた素敵な曲に変わっていた。
少々のトチリなどはあるが、はっぴいえんどを知りたい方は、是非是非聞いて欲しいアルバムである。

細野と大瀧の音楽性の違う、元々解散の理由だったし、その後の彼らの音楽を聞けば、なるほど頷ける事だったのだが、だからこそ、このライヴにその音楽性の違いが、すべてプラスになって出て来ているのを、聞き逃さないで欲しい。3枚のアルバムを残し解散し、今や幻とまで言われたはっぴいえんどは、確かにあの時代、私達の前に常に新鮮な「街」の風を送りこんでくれていたのだ。

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