キャロル・キング
by You 都市
シンガー・ソングライター(今となっては音楽のジャンルの一つとしても充分通じるが…)という言葉は1970年代に生まれた言葉だと僕なんかは思っている。そしてその言葉のイメージにふさわしいアーティストも70年代には何人も生まれた。
キャロル・キング、彼女はその中でも最もシンガー・ソングライターという言葉が似合っているアーティストの一人ではないのだろうか。彼女はシンガーだったり、ソングライターだったり、はたまたキーボディストだったりもする。
こういう多才な彼女が何故シンガー・ソングライターという言葉が似合うのかと考えると、結局はその曲作りの才能とかセンスの良さが、唄や演奏の善し悪しを遙かに上廻ってしまうのだろう。なんとあのリトル・エヴァが唄ってヒットした、「ロコモーション」は彼女の作品で、日本でも多くのカバーがヒットしていることからも彼女の曲作りの才能は窺い知れる。
キャロル・キングの二枚目のアルバム「タペストリー(つづれおり)」の中には優れた曲が多く、「イッツ・トゥー・レイト」などは、彼女のややハスキーな声にうまくマッチし落ち着きもあり、黒人音楽のエッセンスと彼女の個性をうまくミックスさせることに成功した、70年代を代表する曲の一つであることには間違いない。
同じアルバム中の「ソー・ファー・アウエィ」も良い、「君の友達」も秀曲だ。最近の歌姫ブームの火付け役の一人でもある「元ちとせ」が彼女のアルバムでカバーする「ホームアゲイン」なんかも、あらためて聴くと、つい唸ってしまうほど曲の作りがイイ。…そう、僕は彼女、キャロル・キングの大ファンでもあるのだ。
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ロックバンドに夢中になってギターフレーズを一生懸命コピーしていた学生時代が遙か昔の事として懐かしく思える頃、ある夏祭りのイベントで、キャロル・キングの曲(「イッツ・トゥー・レイト」)を演奏するバンドを見た。「もぅ一回こんな感じでバンドやりたいな…。」と、まだよちよち歩きの我が子を抱きかかえながらそう思った。僕の中の70年代は、ツェッペリンでもバニラファッジでもなく、実は彼女だったのか?と思わせる真夏の夜の出来事だった。
そんな彼女が一躍スターダムにのし上がったのが1971年のカーネギーホールのライブ。70年代を遙か昔と懐かしむ1996年になってようやく発表になった彼女のライブアルバム、「The Carnegie Hall Concert」で、あの頃の彼女に逢う事ができる。これは僕達ファンにとっては、思いがけなかったし、たまらなく嬉しい贈り物でもあった。
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1. アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ |
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